子どもの作文が伸びる指導法 ― 「どんな」に答えられる力を育てる

「あなたはどう思う?」と聞かれて、なかなか答えられない子どもは少なくありません。
作文に苦手意識を持つ子の多くは、実は「書き方」を知らないだけなのです。

まず、典型的な子どもの作文を見てみましょう。


子どもの作文例

今日、私はモリコロパークへ遠足に行きました。
お母さんがお弁当を作ってくれました。
みんなで、バスに乗りました。
モリコロパークにつきました。
そこで、友達と鬼ごっこをして遊びました。
それから、みんなでお弁当を食べました。
おやつの交換をしました。
私は、花子さんにガムをもらいました。私はクッキーをあげました。
それから、学級対抗のゲームをしました。
1組が勝ちました。
バスに乗り帰ってきました。
楽しかったです。


いかがでしょうか?
この作文には「どんな」が入っていません。
すべての主語が「私」や「友達」で止まってしまっているのです。

そこで、主語を少し変えてみると、文章がぐっとふくらみます。

  • 花子さんのお弁当は おいしそうだった
  • お母さんの作ってくれた卵焼きは、少しこげていた
  • デザートのいちごは、キラキラ輝いていた

どうでしょう?
「どんな」を入れるだけで、作文に表情が出てきます。


「どんな」に答える力が作文力の基礎

作文が書けないのは「才能がないから」ではなく、単に「どう書けばいいか」を知らないだけです。
たとえばリンゴの絵を見て、「どんなリンゴ?」と問いかけ、

  • 赤いリンゴ
  • 大きなリンゴ
  • ツヤツヤ光るリンゴ
  • 甘そうなリンゴ
  • ちょっと傷があるリンゴ

といった言葉をスラスラ出せるようになれば、作文力は一気に伸びていきます。

実はこの力は、英語教育にもつながります。日本語で「どんな」を考えることが、表現力を広げる第一歩になるのです。


まとめ

お子さんが作文に苦手意識を持っているなら、「どんな」をキーワードに指導してみてください。
少しの工夫で、驚くほど表現力が広がります。

当教室では、こうした「書ける力」を楽しく身につける指導を行っています。
もし「うちの子も作文が苦手で…」と感じていらっしゃる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。