でも、見られているものは別。
聖霊教育相談の話をしていると、
「服装って関係ないんですよね?」
と聞かれることがあります。
はい。
服装そのものは、別にどうでもいいと思います。
実際、教育相談に行った方の話を聞いても、普段着の方もいれば、いわゆる「お受験スタイル」の方もいる。いろいろだったそうです。
学校から「この服装で来てください」と指定されているわけでもありません。
だから、
「お受験用の服を買わなくちゃ!」
という話ではありません。
ただし。
「服装はどうでもいい」と「何も考えなくていい」は、まったく違います。
先生が見ているのは、服ではない
たとえば、先生に会う日に、少しきれいな服を選ぶ。
これは、
「きちんとした服装をしないと評価が下がるから」
ではありません。
「今日は子どものことで、学校の先生と大切な話をする日だから」
と考えているからです。
実際、ある方は面接委員の先生から、
「綺麗なお洋服で来てくれてありがとう」
と言われたそうです。
これも、服装を採点したということではないでしょう。
「今日は大切な日に、きちんと準備して来てくれたんだね」
そんな気持ちを受け取ったのではないでしょうか。
だから私は、服装そのものにはあまり興味がありません。
でも、
その服を選ぶときに、何を考えたのか。
そこには少し興味があります。
VAPは「簡単な入試」ではない
VAPは、単純に「学科試験より楽な入試」ではありません。
親は志望動機や生い立ちなどを書き、子どもも「いままでの私」「これからの私」「志望動機」など、自分自身について考えて書く。
そして面接もある。
つまり、
親子で学校を知り、自分たちのことを考え、言葉にする時間が必要です。
これは、意外と大変です。
最初から、
「VAPだから」
と思っていると、
「こんなに書くの?」
「面接もあるの?」
「親も準備するの?」
となってしまうかもしれません。
でも、学校側からすれば、
「このご家庭は、本校の教育をどのくらい理解しているのだろう?」
という疑問につながる可能性があります。
面接は「上手に答える練習」ではない
面接練習をすると、
「そんなこと、いきなり聞かれたら答えられません」
という方もいます。
当然です。
だから練習するのです。
ただし、模範解答を丸暗記するためではありません。
「なぜこの学校なのか」
「この学校のどこに魅力を感じたのか」
「子どもにどんなふうに成長してほしいのか」
「子どものことを、親はどう見ているのか」
こういうことを、親子で一度考えておく。
そうすれば、想定していなかった質問をされても、自分の言葉で話せます。
面接練習とは、答えを覚えることではなく、自分の考えを持つこと。
私はそう考えています。
「服装は自由」の意味
服装は自由。
それでいいと思います。
普段着でも構いません。
ただ、
「今日は学校の先生に会う日」
という気持ちで、少しだけ整えて行く。
それも一つの準備です。
同じように、
願書を書く。
締切を確認する。
学校の教育方針を読む。
面接で聞かれそうなことを親子で話してみる。
これも全部、入試の準備です。
一つ一つは小さなことです。
でも、その小さなことの積み重ねに、
「この学校に行きたい」
という気持ちは表れます。
見られているのは「きちんとした親」かどうかではない
ここは誤解してほしくありません。
高い服を着ているから良い親。
お受験服だから熱心な家庭。
そんな単純な話ではありません。
事情があって普段着で来る人もいるでしょう。
服装だけで家庭を判断するのは危険です。
でも、
学校からの案内を読む。
期限を守る。
必要な書類を書く。
子どものことを考える。
学校の教育方針を知ろうとする。
先生の話を聞く。
こうしたことは、入学後にも続いていきます。
だから学校側が見ているのは、もしかすると服装ではなく、
「このご家庭と一緒に子どもを育てていけそうか」
ということなのかもしれません。
服装はどうでもいい。
でも、見られているものは別。
私は、VAP対策をするとき、
「どう答えたら合格するか」
だけを教えるつもりはありません。
この入試をきっかけに、
「なぜこの学校なのか」
「この学校で子どもに何を学んでほしいのか」
「家庭として何ができるのか」
を、一度親子で考えてほしいと思っています。
服装を整えることも。
面接の練習をすることも。
願書を丁寧に書くことも。
締切を守ることも。
全部、合格のためだけではありません。
「この学校に子どもをお願いしたい」と思っている家庭として、学校と向き合うための準備なのだと思います。
だから私は、
服装はどうでもいい。
でも、姿勢はどうでもよくない。
そう思っています。
といいつつ、親御さんにはそれなりの格好で、お子さんには勝負服でとお伝えしています。
自分の気持ちを服装で表現することはとても大切だと思っているからです。

