「運がよかった」で終わらせない

――聖霊VAPを終えて思う、「運」とは何か

「運が良い」とか「運が悪い」とか、人は時々口にします。

「今回は運がよかったね」
「運が悪かったね」

確かに、そういうことってあるのだと思います。

今回、聖霊VAPを受験した子どもたちを見ていて、改めてそう思いました。

面接官の先生との相性がよかった。
たまたま聞かれたことが、本人の話しやすい内容だった。
その日の先生との会話が、とてもいい流れになった。

そういう「運」は、確かにあります。

9月2日現在、9月1日までにご連絡がなかったご家庭については、全員通過という結果になりました。

正直、今回の結果には「運もあった」と思います。

でも、そこで終わらせたくない。

そもそも、運って何でしょう?

「運」という字は、
「運ぶ」と書きます。

私は、運というのは、ただ待っていれば向こうからやってくるものではないと思っています。

自分が動くから、運ぶことができる。

今回の子どもたちも、面接に向けて、

「何を話したらいいだろう?」
「こんなことを聞かれたら、どう答えよう?」

と、一生懸命考えました。

最初から、いい答えが出ていたわけではありません。

考えて、悩んで、話してみて、また考える。

すると最後に、

「あっ、これを話したらいいんじゃない?」

というアイデアが出てくる。

まさに「真打は最後に出る」です。

その最後の一手が、面接での会話を変えることだってあります。

そして、もう一つ。

「面接なんだから、服装なんてどうでもいいじゃない」

……まあ、確かに(笑)。

服装で合否が決まるわけではありません。

でも、わざわざ服装を整える。

髪を整える。
靴をきれいにする。
「今日は大切な日です」と、自分自身のスイッチを入れる。

これも、運を運ぶための行動の一つだと思っています。

相性がよかったのも、偶然だったのかもしれません。

でも、その偶然が起こる場所まで、自分で運んできたものもある。

そして、ここからがまた大切です。

現在、聖霊生たちは実力テストに向けて勉強中です。

今回、VAPを頑張った子たちが入ってきたら、私はサプライズで、

「おめでとう!」

と言うつもりです。

そして、憧れのお姉さんたちからも、

「おめでとう」
「頑張ったね」

と褒めてもらう。

これが、子どもたちにとっては大きな力になります。

「私もあんなお姉さんになりたい」
「また頑張ろう」

と思える。

勉強の原動力は、必ずしも「将来のため」だけではありません。

認めてもらえた嬉しさ。
誰かに憧れる気持ち。
頑張ったことを喜んでもらえる経験。

そんな小さな成功体験が、次の「頑張ってみよう」を作っていきます。

だから、今回のVAPも「運がよかったね」で終わらせません。

運がよかった。

でも、その運を引き寄せるために、子どもたちはちゃんと動いた。

考えた。
準備した。
練習した。
そして当日を迎えた。

運は「運ぶ」もの。

動いたからこそ、運べたものがあったのだと思います。

そして、今度はその「おめでとう」を先輩から後輩へ手渡していく。

それもまた、家塾で大切にしている教育の一つです。

「運が良い」「運が悪い」という言葉は、確かにある。

でも、運だけに人生を任せるのではなく、
自分で動いて、考えて、準備して、
運を運んでくる。

今回の聖霊VAP受験生たちを見ていて、そんなことを改めて感じました。